ここでは跳躍音程の練習についてみていきます。サックスでは音が裏返りやすく間違いが起こりやすいです。息を入れすぎることなく丁寧に練習してください。運指はそれほど難しくありません。息の入れ方に注目しましょう。

4度5度の跳躍音程

4度5度の音程は1オクターブのほぼ中間にあって、裏返りやすい音程でもあります。オクターブキーの切り替わる部分もたくさん出てきてミスを犯しやすくなります。

そんな時は、息の入れ方に注意してください。息の入れすぎの状態で、音は切り替わりにくいこともあります。息のスピードが変わりにくい状態なのです。

息をたくさん吹き込むことにより、音が大きく、太くなります。一方で、音のつながりがスムーズになりません。息を減らして裏返らないような音程を心がけるべきです。

運指を確実にするために、ゆっくりなテンポから初めて徐々にスピードアップするのがコツです。

そして、息の入れすぎには注意してください。運指が早くなってくると、息の入れすぎで音が裏返りやすくなります。下降跳躍させると、さらに裏返りやすくなります。息のスピードを集中してみてください。

音の裏返りに対しては、タンギングを使い裏がえらない方法も学んでください。跳躍音程は、オクターブキーの左手親指の動きも重要です。押さえ忘れ・離し忘れが多いので確実になるまで練習してください。

オクターブキーは押さえ忘れても高い音が出ますが、離し忘れの場合に低い音は出ません。親指のオクターブキーの動きをしっかり確認してください。

オクターブの跳躍音程

跳躍音程をさらに広げてオクターブの練習を行ってください。左手親指のオクターブキーの動きを確実にすることも重要です。それだけではなく、跳躍時の音色に関して気をつけてみましょう。

運指の難易度は、それほど大したものではありません。親指の向きを復習することぐらいで十分です。

その一方で、音に対しての難易度は高くなります。オクターブの切り替えのとき、音の立ち上がりに注目しましょう。スラーを使ってタンギングをしないでオクターブの高低を行ってください。

タンギングを入れることによって音の立ち上がりがスムーズになりますが、それでは練習になりません。あえてスラーを使いましょう。

下降跳躍

下降する場合には、音が切り替わりにくいケースがあります。息のスピードには要注意です。演奏ができるようになってきたら音量にこだわってみましょう。演奏全体を大きくしたり、小さく演奏することで楽器のコントロールもうまくなってきます。

最初のうちは跳躍するとき、タンギングを使って音の立ち上がりを正確な音で演奏しましょう。特に注意するのはオクターブが下がるときです。下降時に正確に音が出せるようにしましょう。高音域の音量を大きくすることで音が裏返ることが少なくなります。

難易度の高いのは低音のドから中音のドにすること。必ず左手の中指のドで演奏します。低音のドの運指のままオクターブキーを押さえる運指は通常のサックスでは使いません。変なクセをつけないようにしましょう。

注意するポイントは、音程にしゃくりを出ないようにすること。しゃくりとは、指が正確にできているのですが、音の出だしがやや下がり気味の音程に吹いてしまうことをいいます。

意図的にしゃくりを使う場合は別として、音量を大きくしたり、息が入らないと言った場合、しゃくりの危険性が出ます。音量も大事ですが、立ち上がりの音声が下がらないような正確な音程で吹けるようにしてください。

左手親指のオクターブキーの動きを確実にしつつ、跳躍する時の音色に関しても気をつけて演奏してみましょう。運指だけでなく、息の入れ方にも注意してください。

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