「アルトサックスの初心者なんだけど、基本的なことはわかってきた」
「もう少し音を良くしたいんだけどな」
「詰まったような音しか出ない。どうにかして音を改善したいけど方法がわからない」
このように、もうそろそろ初心者卒業、という方もいるでしょう。その他にも一通りの演奏方法を覚えたが、音が小さかったり、のどが詰まったような感じがする。このような悩みをお持ちの方もいるでしょう。
そんな方に、もっと音をよくする方法を紹介します。そのコツは体の使い方にあります。アルトサックスは息を吐いて演奏するものですが、その息の通ってくる場所「のど」について説明します。
アルトサックスを吹くコツはのどを開くこと
アルトサックスを吹いているときの口は、マウスピースをくわえているために絶対に閉じていますよね。しかし、体の中から息を吐き出します。このときにのどが狭くなっていれば、綺麗な音を出すことはできません。
そこでマウスピースをくわえながら、のどを開く必要が出てくるのです。中途半端にのどが閉まった状態でいると、聴いている人も不愉快な音となってしまいます。そうならないためにも、のど開く練習を意識的に行うことが必要です。
のどを開く対策
どうすればのどが開いた状態で綺麗な音が出せるのか、その練習法を紹介します。マウスピースをくわえたまま、歌を歌えるようにするのです。
例えば、マウスピースをくわえたまま、「あいうえお」と、しゃべれるように、そして、歌えるようにすることです。この状態だとのどが開いています
もう一つは、音の出しにくくなる「ミ」「シ」の音で、「a」「o」をイメージしながら演奏する方法があります。この点については、下で母音と音階の関係について説明します。
のどを開けて演奏するとこんなにいいことがある
のど開いた状態で演奏することができると、このようなメリットがあります。
- 音が明るくなる
- 音の抜けが良くなる(詰まった音にならない)
もちろん、のどが開いているかどうかは、出している音を聞いて判断できるようにしてください。
のどが開いている状態だと、デメリットが一つだけあります。それは正確に音程が取れにくくなってしまうこと。しかし、このデメリットはあまり気にしないほうが無難です。
というのも、音程をとるだけためにのどを閉じてしまったら、音が悪くなってしまうからです。それならば思い切ってのど開いて演奏してください。
口先だけのテクニックに走ってしまうと、後になってから技術も伸びることがなくなってしまいます。もっと音を良くしたいんだけど、と思ったときに、のどの狭さを直さなければ、いつまでも綺麗な音・伸びる音を出せないのです。口先だけのテクニックにこだわらず、のどを開いた状態で正確に綺麗に音を出せるようにしましょう。
本命と母音の関係について
音の名前と母音には、関連があります。
- ド → o
- レ → e
- ミ → i
- ファ → a
- ソ → o
- ラ → a
- シ → i
音を出す際には自分の出している音階と、のどの形をイメージすることが大切です。「ミ」「シ」の音はのどが詰まった状態になりやすいです。母音に例えると「i」ですよね。これだとのどが狭くなってしまいやすいです。「ミ」「シ」の音を出す時には、「a」「o」をイメージしましょう。そうすることで、のど開いた状態で演奏することができます。
なかなか説明してもイメージがつかめないかもしれません。のど開くことによって、アルトサックスの音は格段によくなります。口先だけで演奏をコントロールしないでください。しっかりとのどを開いて演奏することを覚えましょう。
小手先だけのテクニックだけで満足できるような音が出せるわけもありません。成長しなくなってしまいます。のどの大切さをよく知って、意識して練習しましょう。
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