サックスの初心者にとっては「アンブシュアって何?」といった感じでしょう。

口の周辺の筋肉を変えることによって、楽器が吹きやすくなったり吹きにくくなったり、音が出しやすくなったり、出しにくくなったりするっていうのは、真面目に考えることもないことでしょう。

アンブシュアというのは思いのほか重要です。一体、アンブシュアって何なのでしょうか。どのように大切なのでしょうか。

アンブシュアとは

アンブシュアとはフランス語で、演奏者が楽器を吹くときの口の形のことをいいます。演奏者の口全般の形のことを指しているそうです。

唇・舌・あご・ほお・鼻・喉など口の周辺すべてのことを指しています。呼吸法と同時に最も重要な要素だといわれています。楽器を吹くすべての楽器に関係しているもので、アルトサックスに限ったことではありません。

ピッチや音色のコントロールするには適切なアンブシュアを習得する必要があるのです。

アンブシュアに問題があると言われたら

アルトサックスの練習している人が先生に教わっているときにはアンブシュアに問題がある、と言われると意外とショックを感じるといわれています。

というのも、アンブシュアを変えることにより、今までの演奏ができなくなってしまうからです。アンブシュアを変えるということは、今までやってきたことのかなりの部分を捨てなければならないということで、ショックを受けるのです。

練習期間が長ければ長いほど、それなりに努力もしてきたことですから。アンブシュアを変えてまた初心者のような貧弱な音を出さなければいけないと思うと、それは辛いことでしょう。

すべてをアンブシュアのせいにしない

アンブシュアが重要ということに気が付いて改善させることは重要なことですが、勘違いをすべきでないところがあります。それはすべてをアンブシュアのせいにしてはならないことです。

アンブシュアの改善にばかり気を取られて、他の演奏技術がおろそかになってしまうのでは意味がありません。人によってはアンブシュアのことばかり考えるようになってしまい、技術の上達がおろそかになってしまうという人もいます。

すべてをバランスよく習得しなければならないのです。そもそもアンブシュアは口の周りの筋肉の使い方ですが、本人の感覚によるものなので、いくら先生に教わっているといっても、どのように改善していいのかよくわかりません。

先生に指摘されるとアンブシュアのことばかり考えてしまい、ドツボに陥ってしまうケースもあります。アンブシュアがすべてではありません。

そして、アンブシュアにこれといった正解はありません。練習していれば毎日微妙に変わってきます。重要なのは確かですが、アンブシュアのことばかり考えるのはよくないということです。

音が大切

確かにアンブシュアも大切ですが、何のためにサックスを練習するのかを考えましょう。それは上達するのため、良い音を出せるようにするため、つまり音が良くなればいいのです。体を壊すような無茶な演奏方法をやめることです。

そのことがわかれば、アンブシュアのことばかりに気を取られなくても済むわけです。アンブシュアのことばかり考えすぎて音が悪くなってしまったらそれは間違い、ということです。まず第一は音で、アンブシュアはいい音を出すための一つの要素でしかないのです。

全体的な上達を目指す

素人は大してアンブシュアのことを考えていないですが、上達すればするほどアンブシュアの重要性がわかってきます。それが逆にアンブシュアのことばかりを考えさせてしまい、アルトサックスの上達を遅れてしまうことも。それよりも全般的な演奏能力をバランスよく上げることを考えましょう。100%正しいアンブシュアなど誰もわからないのですから。

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