ここでは跳躍音程についてみていきます。運指だけではなく音程にも気を配ることになります。
音程には2種類の使われ方があって、今まで音程と言われていたものを、さらに具体的に考察することになります。
音程には2種類ある
日本語で表記される音程にはピッチとインターバルの2種類があります。
ピッチは正確な音の高さのこと。正しい音階名で演奏しても、ピッチがずれていると音痴に聞こえます。
サウンドトレーニングではチューナーを使用してピッチに気をつけて演奏することが多くなります。音程を合わせるというのは、ピッチを合わせることを意味しています。
インターバルは二つの音の間隔を示すものです。5度や6度というのはインターバルのことを指しています。
インターバルの基礎
インターバルは○度と示されます。
1度は同じ高さの音を指します。
2度は隣の音の音を指します。
同じようにして2度以上ならレ、2度下であればシを指します。
インターバルは上と下にあるので表記に気をつけてください。
ド→ソは音程が5度上ということです。
ラ→レは5度下という意味です。
ド→ラは6度上になっていて
次にラ→レは6度下になっています。
跳躍音程の練習をすることで音の高さに敏感になってきます。
オクターブの跳躍練習
オクターブの跳躍練習もあります。オクターブ上が綺麗に出ない場合を考えてみましょう。息をマウスピースに入れる角度に気をつけてください。
まっすぐに力を入れるのではなく、少し角度をつけてリードに息が当たるようにしましょう。
出せるという感覚を覚えて、少しずついつも通りの感覚に戻すようにしてください。
音量を小さくするほうが比較的出しやすいです。噛みすぎというデメリットも出てきます。小さい音で練習してから音を出す感覚を覚えて、徐々に大きい音にしていくのがコツです。
オクターブの跳躍練習はパターンがあります。
低い高い低いパターン
高い低い高いパターン
低い高い低い・高い低い高いパターン
左手親指のオクターブキーが最も難しいです。よく見られるのは、押さえるのか離すのかがわからないということ。
オクターブキーは楽器の背面についているので、前面部分に触れている他の指と感覚が異なります。それが原因でオクターブキーを押しているのか、離しているのかわからなくなってしまいがちです。
特に低い高い低い・高い低い高いパターンは混乱しやすいパターンで、正確に動かせるようになるまで練習です。
まずは正確に左手親指の押す離すの動きを確認しながら演奏するようにしましょう。
跳躍音程の練習ポイント
跳躍音程には注意するべきポイントがあります。4度5度は1オクターブの中間にあり、音が裏返りやすいです。
オクターブの切り替わるポイントではさらにミスも多くなります。
息の入れ方に注意する必要があります。
息が入りすぎると音の切り替えがうまくいかなくなります。息のスピードが変わりにくい状態です。息をたくさん吹き込むと音が大きく太くなりますが、音のつながりがスムーズでなくなります。
息の量を減らして音は裏がえらないように練習していきましょう。
下降跳躍は音が裏返りやすいポイントです。運指と音を確実にするためにゆっくりなテンポから初めて。少しずつテンポアップしてみましょう。
運指が早くなると力を入れすぎただけですぐに音が裏返ってしまいます。特に下降跳躍させるところ裏返りやすく息のスピードを意識することが必要です。
タンギングで音の裏返りを回避することもできますが、そればかりだと不自然な演奏になりがちです。
音の裏返りと左手親指
オクターブの跳躍練習の注意点は音が裏返りやすいインターバルでもあります。音の裏返りにも注意して運指も左手の親指とオクターブキーの動きは難しいので、しっかり練習することが必要です。
今まで漠然と音程ととらえていた、ピッチとインターバルの概念もしっかり覚えておいてくださいね。
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