リードは一枚一枚実は全く異なったものです。そのリードには要求する息の質があります。リードによって息の入れ方や強さを工夫しなければちゃんとした音が鳴ってくれないのです。いい音ってどうすれば鳴るのでしょうか。

きっかけを作るだけ

硬いリードがなかなか音が出ません。それが1回音が鳴り出すと、継続的に音が出るようになります。最初のきっかけを作ることが大切なのです。そのきっかけをどのように作るのかが問題になります。きっかけを作ってしまえば音は自動的になり続けます。きっかけを作った後の音は勝手になってしまうので、加工も何もいりません。

結局はピアノやギターと同じで、どのようにアタックするのかが問題になってきます。最初にアタックして、その音が勝手に鳴り響くというわけで音を出す瞬間が最も大切なのです。アタックの重要さがわかっていないと、無理やり息を吹き入れることになり、音が汚くなってしまうことになります。

いい感じのアタック感

良い音を出したとき感じるアタック感を忘れないでください。ロングトーンならば出だし、音が出た瞬間の反発力を覚えてください。音を伸ばした時の反発力ではなく、出だしの瞬間です。この出だしの瞬間でほとんどが決まっています。この抵抗感が心地いいときは、良い音が出ています。

弱い抵抗力だったら良い音が鳴り響くないことになります。出だしの瞬間だけ意識を集中して練習する意識を持ちましょう。音の出し方が大きく変わってきます。感覚を研ぎ澄ませるようにしてください。一度音が出てしまえば安定するものです。

出した音を聴く

上達する方法として、自分の出した音をしっかり集中して聞くことです。音を聴いたときに自然な感じがすることを目指してください。部屋の大きさにも注目です。小さい部屋と大きな部屋では聞こえる音に違いが出てきます。自宅で練習する場合には部屋が小さく聞こえる音も変化します。

大きな部屋では全く状況が違い、聞こえ方が違ってきます。録音するときにも全然違います。練習時にはいい感じだったのにレコーディングすると全く良い音に聞こえないということもあります。

自分の出した音を集中して聞くだけでなく、録音してどのような音を出しているのか確認するといいでしょう。人前でよく演奏できたとしても録音すると意外とたいしたことがないと感じてしまうことも。主観と客観は違います。不思議なことですが、人前で演奏するのも録音してよく聞こえるのもどちらもバランスよく練習してください。音量についても注意です。

リードによる音の違い

硬いリードは大きな音が鳴りますが、やわらかいリードは大きな音が出にくいです。硬いリードは一度音が鳴ると大きく鳴り響きますが、音が雑になりがちです。やわらかいリードはコントロールしやすく、息のコントロールが難しくなります。小さい音が出がちなので強めに息を吹き入れる必要があります。

演奏する場所によってもリードの選択が必要になります。狭い場所ならば、やわらかいリードがおすすめです。比較的出てくる音が小さいからです。広い場所で演奏する場合には、硬めのリードが適しています。大きな音がなりやすいからです。

状況に応じて音の出し方をコントロールする必要があります。いろんな場所で練習してみてください。この場所ではこんなふうに演奏する、というように工夫しているうちに、その状況に合わせた最適な演奏の方法がわかるようになってきます。

微妙な音とリードの奥の深さ

微妙な音の問題とリードの選び方。場所に応じて音が変わってしまうのだから難しい話です。いろんな環境で練習しているうちに適切な音の出し方、聞こえ方が違うことに気が付くでしょう。場所や状況に応じて吹き方を工夫するのも上達するポイントです。

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