サックスのリードはケーンという植物からできています。長い期間かけて栽培したケーンを乾燥させて作ります。多くの有名ブランドがこの方法で、リードを作成しています。
最近では新しい素材も出てきています。リードの世界もさまざまな素材を使い、さらに進化しようとしているのです。

新素材も登場

フォレストーン

従来のケーンのほかに竹の繊維50%ほど含んでいます。天然に近い音色が魅力です。国内の樹脂メーカーと共同して開発されたといわれています。ケーンと同じくらいのクオリティーを誇りながら、固体差が少ないのが特徴です。

天然のケーンの場合、個体差が大きいのが特徴ですが研究の結果、竹の繊維をまぜ込むことに決めたそうなのです。

ばらつきが少なく、先端が薄くてしっかりとした音が出ます。日本国内のメーカーと協力してこだわったリード作りが魅力です。天然のケーンとほぼ同等か、それ以上に透明感のある音が特徴です。

バリ

1952年にリード製作が始まりました。合成リードのパイオニアとして有名。天然の件よりもパワフルな音が特徴です。ばらつきが少なく、個体差が少ないです。安定した品質が魅力です。

ファイブラセル

天然のリードのサイン組織をコピーした人工リード。
本を完璧に天然のリードに近づけています。天然のリードと同様に水に浮く構造となっています。通常のリードに比べて6倍以上の耐久性があります。

ハーン

ドイツで生産されている人工リード大量生産ですが、正確なカットがされているため、個体差が小さいです。繊細なカットが特徴で、時間と労力がかかります。

このブランドの求めるところは、天然のリードの偽物を作ることではなく、別物のリードを作ろうとするわけでもありません。最高のリードを作りたいのです。本物のリードに近づけるためなら、様々な素材を使うといったスタンス。

通常のモデルは軽くてパワフル。ポップスや屋外での演奏にも適しています。モデルはケブラーファイバーが加えられていて、温かいサウンドが特徴です。

確かに、サックスプレーヤーによって使用する機材も演奏技術も感覚も異なります。すべての人のニーズを満足させるのは難しいでしょう。このブランドは誰が吹いてもいい音が出せるリードを目指しているのです。

ハリー・ハートマンズ

天然のリードを研究しているブランド。ケーンの繊維がまっすぐなパイプ状になっています。繊維の中を通過する空気の量を計測し、天然ケーンに限りなく近いバランスで作られている素材。耐久性にすぐれていて、社長がすべての製造を行っています。

最新のコンピューターが使用され、3Dモデルによる開発も行われています。

Naturalは天然系に近いレスポンスを人工素材で実現しています。クリアなサウンドが特徴です。Naturalの中央部に厚みを持たせたものがNaturalClassic。

Carbonはカーボンファイバーとホローファイバーをミックスしたモデル。力強いサウンドが特徴になっています。その中庸部に厚みを持たせたのがCarbonClassicです。

Legere

オリエンティッドポリマーという素材を使っています。この素材はケーンの特徴に近いです。ミクロレベルで機械で加工されています。

スタンダードかクラシックで使われるタイプ。スタジオカットが吹奏楽ジャズ用に開発されたものです。シグネチャーシリーズはプロ用です。ピアニッシモ・フォルテシモでもニュアンスをつけやすいのが特徴です。

天然のケーンだけでなく新素材リードもあります。人工素材を組み合わせて最高の音を目指しています。天然の件で物足りないという方、最新のケーン素材を使ってみてはいかがでしょうか。

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