ここでは、スケールパターンの注意点についてみていきます。
スケール練習
スケール練習とはわかりやすく言うと、ドレミファソラシドのことです。その上昇するスケールの練習となります。
上昇型のスケール練習と下降型のスケール練習があります。基本的には、声に出して歌えるようにすることが基本です。実際に声に出すことは、サックスの演奏と関係ないようにみえますが、声を出すような、のどの形でサックスは演奏します。
喉仏の位置に注意
サックスの演奏で喉仏の位置も上がったり下がったりします。
上級者でも喉仏の上下があります。というわけで、のどの形を気をつけなければいけないのがスケール練習のポイントです。
スケール練習は音階のセットで
スケール練習のポイントは、音階名を覚えてしまうことです。スケールを普通にドレミファソラシドと演奏するのではなく、
- ドレミファ
- レミファソ
- ミファソラ
- ファソラシ
- ソラシド
- ラシドレ
- シドレミ
この7つのパーツに分けて練習しましょう。
この7つのまとまったパーツを止まらずに一気に言えるようにしましょう。スムーズに消えるまで練習です。
考える時間がないように音階名を言えるようにすることが目標。何も考えないでできるようにすることです。悩みや迷いがあると、運指に影響が出ます。スピードが遅れてミスの可能性が高まります。
楽曲でもよく使用されるので慣れておきたい部分です。
オクターブキーに頼らない
オクターブの跳躍では、正しくアンブシュアやタンギングができることが重要な要素です。それを簡単にチェックする方法があります。
そのチェック方法はオクターブキーを押さないで演奏することです。
オクターブキーは押すだけで1オクターブ高くなる機能がありますが、実際は押さなくてもオクターブの調整が可能です。
息の入れ方が正しくできていればオクターブキーを押さなくても演奏可能なのです。そんなわけで、オクターブキーキーを押さないオクターブに挑戦してみてください。
早い演奏のためにゆっくりと
スケールバターン練習では、できる限り早く正確に演奏することを目的としてください。それでも、本当に早く演奏するためには遅いテンポを確実にものにすることから始めることです。
遅いテンポのスピードで自分が演奏できるスピードではなく、40くらいから超スローテンポ基準とします。テンポを遅くした時に無駄な動きを省くこと.
そして、離さない運指を意識することで確実に運指を身につけられます。このゆっくりしたテンポでの演奏ができて初めて、早く演奏できるようになるのです。
実際に演奏してみるとわかりますが、40くらいのテンポで3連符を演奏すると、リズムがとりにくくて非常に演奏しにくいことがわかります。
速いテンポを身につけるために遅いテンポで、どんなふうに指を動かすのかを理解しましょう。
そのあとに速いテンポで演奏し、早くしたり遅くしたりして交互に演奏することも上達の秘訣です。
タンギングコントロール
スケールパターンではタンギング場所のコントロールも気をつけましょう。スラーの切れたところでタンギングをするように意識してみてください。
タンギングは基本的にフレーズの最初のほうで行われます。フレーズの合間でも使えてメロディに躍動感を与える効果を持っています。
タンギングの位置をコントロールできるように、リズミカルな演奏を意識し、リズム感も身につけましょう。
替え指も
Fメジャースケールではシに♭がつきます。パームキーを回避する替え指もあります。
左手人さし指の上にキーがあってこの部分を利用することでミ、ファを出すことができます。ソとラの運指に似ているので、それほど難しい運指ではありません。この形にも慣れておきましょう。
スケール練習の運指自体は難しいものではありません。音階名を記憶してしまい、スラスラと言えるようにしてから練習に入るのがコツです。運指の高速化にもなりますので、しっかり練習してください。
スポンサーリンク