『レ』『ミ』『ファ』は低音域で行う運指で、比較的難易度が高くなっています。低音域の音階には音が裏返りやすい特徴があります。そして、息のコントロールを必要とするところです。息が弱いとしっかり音が出てくれないので、息の強さまで感覚をつかむことが目標です。

気をつけるポイント

低音域で注意したいポイントは息。息をゆっくり吐くこと。息を吐く行為に集中しなければいけません。息を吐くことを分析してみましょう。2つの要素があることに気が付くはずです。

その2つとは、量とスピードです。音量に関係するのは息の量です。息のスピードは音程に関係しています。低音域をしっかり出したいのなら息をゆっくり吐くことに集中しなければなりません。息を素早く吐くと高音域になります。音が裏返ってしまう場合、息を素早く出しているのかもしれません。息のスピードを意識しつつ、ゆっくりと息を吐くことに集中しましょう。

息のスピードを上げた時には、息の量を増やさないことも重要です。レミファのロングトーンの練習をする場合には、音量を小さくすること。音量を小さくした時に音は裏がえらないようにすることが大事です。

レミファの中指と薬指を同時に話す時に、中指の遅れが一瞬があると、ミの音が入ってしまいます。確実に指を動かすようにしましょう。

練習のポイント

運指練習のポイントは音が裏返っても気にしないことです。ロングトーン練習では音に焦点を当てているので、音が裏金らないように練習することも大事ですが、運指練習の場合には指の動きをマスターすることに集中しましょう。音が裏返っても、指の動きを正確にすること正確なテンポで演奏するように心がけましょう。

練習は5分ぐらいがおすすめ。練習するときのポイントは音が裏返っても構わないので、指を正確に動かすこと。音が裏返ったとしても無視して運指を止めないでください。音に集中しながら運指の練習をしていくと意識が二つにわかれ、練習の効率が悪くなってしまいます。二つの物事に集中するのではなく、運指の練習なのですから音よりも指使いに集中すると上達は早まります。

音が裏がえらないようにすることも大事ですが、その他にも注意するべきポイントがあります。それが楽器の調整です。楽器の調整が甘いと、タンポの密閉度が甘くなっていたりして低音域が出しにくくなっていることがあります。低音域の練習の前には、楽器の調整をしっかり行っておきましょう。

次の段階はファのシャープを入れること。クロスフィンガリングもあります。音が大きくなる場合には、間違いをする可能性も上がります。低音域は声が裏返りやすいので注意も必要です。息のスピードを落とした状態でクロスフィンガリングの練習を行ってください。

右手のクロスフィンガリングの時には、指に力が入らないようにしましょう。必要最小限の力で抑えること。手に力が入ってしまうと姿勢が悪くなります。息が出にくくなり、正確な演奏ができなくなってしまいます。リラックスした状態で演奏できるように心がけましょう。力を入れることよりも抜く方が難しいです。

レミファの音は、左手の動きよりも低音域で出しにくく、音が出しづらいです。左手の練習よりも難易度が上がっていると考えてください。ファからファ♯の音の時には、クロスフィンガリングでテンポを早くした時に、運指が乱れないように、そして、遅れないようにしてください。

間違いのパターンには二つあります。押さえる動きが遅いこと、離す動きの遅いことの二つがあります。ただ単純に遅れているから慌てて押すのではなく、押すほうと離すほうのどちらが遅れているのかを考えてください。

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