リード界のトップブランド、バンドーレンをここで紹介します。リード選びの参考にしてくださいね。初心者の方も注目です。

世界的トップブランド『バンドーレン』

バンドーレン一族が作ってきたトップブランド。その中でもスタンダードは『青箱』と呼ばれるトラディショナルが世界的ロングセラーです。

ユージン・バン・ドーレンが19世紀末に創設したブランドです。サックスプレーヤー自身がリードを作るという斬新さがサックスプレーヤーには受け入れられました。それから多くの発注を受けてリードの大量生産が始まりました。息子のロベール・バンドーレンが受け継いで、ベルーナル・バンドーレンが3代目としてリードの製作をしています。

バンドーレンの定番

○トラディショナル
バンドーレンの代表作がこのトラディショナル。青箱とも呼ばれています。バンドーレンの代表的なモデルであり、先端が薄く中心部が厚めになっています。クラシック吹奏楽で圧倒的な人気があります。ジャズやポップス系で愛用者が多いです。迷ったら、バンドーレンのトラディッショナルを選んでおけばまず間違いありません。初心者からプロまで幅広く対応できます。

V12

トラディショナルと同時にバンドーレンのクラシックのスタンダードとなっています。特殊なケーンで作られていて、トラディショナルに比べて先端は厚めになっています。振動する部分が多めにカットされています。深くて豊かな音質が特徴です。アタック感もしっかりあります。

JAVA

バンドーレンのジャズポップス用に作られたモデルです。トラディショナルよりも先端部分が厚くて、クラシックのモデルより振動する部分が柔軟になっています。ジャズ(jazz)とヴァラエティ(variety)バンドーレン(vandoren)という意味でJAVAになっています。

JAVA Filed red cut

バンドーレンの最新モデル。バンドーレンの中でも歴史的に初めてのジャズ専用モデルです。柔軟性があり正確なアタック感が特徴です。心のある伸びやかな音、赤JAVAの異名があります。ベースになっているのはJAVAです。

JAVAに比べてクセがない印象です。まとまっていて使いやすい印象です。

V16

現代的なサウンドに向いているのはこのリードです。トラディショナルよりも薄く中くらいの厚さがあります。先端部分がトラディショナルよりも厚いです。振動する部分が長くサウンドも豊かです。1993年に発売されたモデルでその歴史はまだ新しいです。

ZZ(ズィーズィー)

V16の柔軟な振動する部分を組み痩せたモデル。素早いレスポンスが魅力です。ジャズに対応しているモデルで、JAVA Filed red cutが発売される前までは最もジャズの色が濃いリードでした。ZZはJAZZの意味です。

バンドーレンは全体的にバランスの取れているリードです。バンドーレンのマウスピースと相性がいいです。バンドーレンはマウスピースも定評が高いので、セットで使ってもコントロールしやすいでしょう。

音程の高いソプラノやアルトでバンドーレンの評価は高いです。高音部分に向いているリードと言われています。

バンドーレンもクラリネットプレーヤーですから高めの音域が得意なのかもしれません。プロのサックス奏者の中にはRICOとバンドーレンの双方を使っている人もいます。アルトとソプラノはバンドーレンで、バリトンやテナーのような低い音域の楽器にRICOを使うといったやり方です。

バンドーレンは全体的にコシが強くて、弱ってきてもリードが助けてくれる印象があります。アルトとソプラノではリードの安定感は大切で、バンドーレンのような安定感のあるリードは重宝されます。大事な時に安心してしっかり演奏できるリードです。モデルによって印象がだいぶ違うので実際に演奏して確かめてみるといいですね。

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