ここではテーブルキーの練習をしていきます。左手小指で押さえるキーで4カ所あり、最も頻繁に動かすこととなります。その中でもソ♯は最も重要な音階です。

テーブルキーの概要

テーブルキーは左手小指で押さえます。テーブルキーは押さえるところは4ヶ所あり、ソ♯はテーブルキーの上部についています。場所は事前に正確に押さえておいてください。

タンポの張りつきによる音の遅れがあるのでしっかり清掃しておきましょう。楽器の清掃を怠っていると、音がしっかり出なくなったり、タイミングがずれたりします。日頃からのメンテナンスも重要となります。

ソ♯の押し方は、小指を軽く曲げた形で構えます。指先で押す感じです。

薬指と小指が担当するので使いにくい指です。しかも左手ですから、利き腕でない人も多いです。右利きの人には弱点といえる指です。しっかり練習することが必要です。

ちなみにソ♯とラ♭は同じ音で異名同音と言われています。全く同じ音ですから、楽譜が出てきても間違いないようにしましょう。練習して読み間違えないようにすることです。

濁った音になりやすいソ・ソ♯

高音域であるそやソ♯は濁った音になりがちです。息の入り方が不十分なことがあります。お腹に力を入れて、しっかり吹くと濁った音になるのを回避できます。

息の入れ方といっても様々なものがありますが、横隔膜とかおなかの上の部分を意識するといいです。おなかの上の部分に力を入れて吹くだけでも息が安定します。

濁った音も解消されやすいです。息を入れるといっても口先だけで吹くのではなく、体全体を使わなければいけません。濁った音にならないようにするには、しっかりした息の入れ方までマスターする必要があります。

小指の離し忘れ

ソ♯は右手の運指と連動しています。左手小指を押さえっ放しにしても、右手のキーを押さえている時には音は変わりません。小指を離し忘れても演奏できてしまいます。

ここではわざと小指を離すように練習しましょう。ラ♭→ファは指の離し忘れが多いです。ファで離し忘れても問題はありません。その次の運指のソで問題が出てきます。

ソ♯→ラの音は薬指と小指を使った運指です。使いにくい指で同時に動かさなければいけません。どちらか一方の指が遅れてミスになることもあります。しっかり練習する必要があります。

右手サイドキートレーニング

サイドA♯キーはラ♯の音で練習しましたが、もう一つの替え指でも練習しましょう。サイドA♯キーとBisキーの合計3種類の指でラの音を出せるようにしましょう。

替え指

3種類のサイドA♯キーで練習しましょう。まだ通常のサイドA♯キーて練習し、次にBisキーもう一つの替え指で行う練習です。

そのもう一つの替え指が人さし指+人さし指です。この運指でもラ♯の音が出ます。早い運指の時に利用しやすいです。音程が定まりにくいので使用頻度はそれほど多くありません。それぞれの音と運指の特徴を知り、使い分けられるようにしましょう。

離さない運指

サイドA♯キーの運指練習では、すべてサイドA♯キーで練習しましょう。サイドA♯キーは少しでも触ってしまうとミスとなります。サイドキーと人さし指の距離を無意識に離したくなってしまいがちです。

でも、ここではわざわざ離さない運指を意識することが必要です。ラ♯の素早い運指になれるようにするためです。

そのときのコツは人さし指を伸ばさないこと。サイドA♯キーはもちろんファの音を押さえている時、何も押さえていないとき、人さし指を軽く曲げた状態で運指をしてください。

サイドA♯キーを押していない時でも軽く曲げること、常に離さない運指を意識しましょう。隙間ができないようにしてください。

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