ここではサックスの部品と、その名称をみていきます。
上達する上でも、トラブルに対処するためにも、各名称を知ることは大切です。

サックスの各部名称

大きく分けると、サックスは次の3つの部分に分けられます。

  • 本体部分
  • ネック部分
  • マウスピース部分
  • さらに細分化すると、

  • リード
  • リガチャー
  • マウスピース
  • オクターブキー
  • サムレスト
  • ボディ
  • ストラップリング
  • ライトサイドキー
  • レフトサイドキー
  • サムフック
  • ネックの締めネジ
  • テーブルキー
  • U字管
  • ベル
  • 本体部分

    大きく分けると、ボディ・U字管・ベルという形にわかれていてそれらを結合して、いわゆるサックスの形になっています。

    ネック部分

    ソプラノサックスではネックを取り外すことはできない一体型になっているものもあります。曲がったタイプのサックスは取り外すことができます。

    マウスピースは実際に口をつけてくわえる部分。そのマウスピースにリードを取り付けて、そのリードを固定するためのリガチャーも取り付けることになります。

    リードの種類について

    サックスはリードを息の力で振動させることによって音を出す仕組みになっています。リードの材質はケーンという植物を加工したものが使われています。

    硬さが表記してありやわらかいものから固いものまでさまざまな商品があります。メーカーやブランドによってリードの厚みが異なっていたり、音を出す感覚が異なり、リードのカットの違いで音の質感に変化が出ます。好みのリードを選ぶ観察眼が必要になります。

    リードの名称について

    マウスピースに触れる平らな面をフェイシングといいます。

    リードの先端はティップと呼ばれています。
    三角形のようなとがった部分がハート。
    その隣の部分をサイドと呼びます。
    三角形の平らな部分はヴァンプと呼ばれます。その下はヒール、その側面がヒールテーパーと呼ばれます。

    リードの厚さについて

    上に紹介したように、リードはケーンという植物で作られた板のことですが、厚さによっても音の出し方が変化します。

    メーカーや種類によっても厚さが異なっています。

    リードのハート部分が薄いと音が軽くなり、厚いと暗い印象になります。先端部分であるティップが強いとアタックが強く、薄いと音の立ち上がりが弱くなります。

    リードの硬さについて

    リードの硬さは数字で示されています。同じ厚みのリードでも、数字が大きくなると硬さが増していきます。数字の他にソフトやハードなど硬さは表記してあるものがあります。

    リードの硬さが同じでも、厚さによって音に変化が出ます。求める音や、演奏者の好みで選ぶリードが変わってきますので、いろいろ試すことをおすすめします。

    カットの種類

    リードにはカットの種類があります。

    ファイルドカットとアンファイルドカットの2種類です。
    リードの表側をU字にカットした上で、ラインが一本入っているものファイルドカットです。

    U字カットされている部分の周りの表皮が削られていないものをアンファイルドカットといいます。アメリカンカットという別名もあります。

    ファイルドカットは、ラインが入っていますが、これによって音の安定性が増しています。

    アンファイルドカットではダイレクトな反応を得ることができます。

    またアンファイルドカットはカットとされている回数が少ないため、厚く抵抗感が強いです。抵抗感が強いということはそれだけ息を強く入れる必要もあります。

    リードの厚さによって音の立ち上がりは遅くなり、音に深みを増すことになります。

    人工素材リード

    また、最近ではケーンを使用しないプラスチックやファイバー製のリードも登場しています。一枚の単価は高くなります。個体差が少なくハズレが少なく、従来のリードよりも長く使用できて安定感が得られるメリットがあります。

    人工的に作られたリードは、ケーンで作られたものよりも劣ると言われる時代もありましたが、最近ではそんなこともありません。実際に演奏してその反応を試してみるといいでしょう。

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