サックスは、価格も10万円~20万円するものも普通で、高級な趣味だと思われがちです。育ちが良さそうだとか、お金持ちのご子息がやるものだとか、ナヨナヨしたイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、意外に体力を使うのをご存じでしょうか。体中のあちこちの筋肉を使うことになります。それでは体の、どの筋肉を、どのように使うのでしょうか。詳しく確認しましょう。
顔の筋肉
サックスを吹くときには、顔の筋肉を使います。演奏する時には必ずマウスピースをくわえます。マウスピースをくわえたまま、正しい口の形を維持しておかなければいけません。これがアンブシュアと呼ばれるものです。
毎日ちゃんと練習しておかないと、このアンブシュアが崩れてしまいます。マウスピースをくわえて演奏していれば、知らず知らずのうちに、口周辺の筋肉はつくでしょう。普段の生活で口の周りや、顔の筋肉を意識することは少ないでしょう。
というわけで、サックスを吹く際には、顔の筋肉が重要であることは理解してください。
おなかの筋肉
アルトサックスを吹く際には、正しい姿勢を維持しなければいけません。肺活量も必要です。そのため、おなか周辺の筋肉をしっかりつけておかなければ、大きな音量を出すことができません。
サックスを演奏するときには腹式呼吸で吹かなければいけません。この腹式呼吸をスムーズに行うためにも、おなかの周りを意識することが必要なのです。サックスは意外とおなか周りの筋肉も鍛える必要があるということです。
足の筋肉
サックスを演奏する際には、直立する必要がありますよね。立った状態で演奏しなければいけないので、足が疲れます。演奏している間中立っていなければいけないので、意外とカロリーを消費し、足に負担もかかります。サックスを演奏するときに、演奏にあまり関係のないと思われがちな足の筋肉。意外と使う、ということも覚えておきましょう。
腕と肩の筋肉
演奏する際にはサックスを持ち上げていなければいけません。そのためにストラップがついていて、負担が軽減できますが、やはり腕と肩も疲れてしまいます。
あまり普段から重い荷物を持ったことない人は、サックスの練習を始めてみると、筋肉痛になってしまうかもしれません。意外と重労働だということがわかるでしょう。アルトサックスの重さも2~3kgくらいはあります。これくらいの重さのものを持ち上げていれば、肩や腕に負担がかかるのは避けられないでしょう。
少しは鍛えることも必要
上に説明したように、サックスを吹くだけでもこれくらいの筋肉を使っているのです。普段から練習していれば筋肉がつくかもしれませんが、やはり意識して体のトレーニングをしたほうがいいでしょう。
筋肉を鍛えようと思ったら腹筋を鍛える。そして忘れずに背筋も鍛えてくださいね。普段から荷物を手で持って歩く。これだけでも筋肉のつき方が全然違います。足腰についても、車や電車ばかりなりましてはいけません。
このような生活をしていれば間違いなく、足腰が弱ってしまいます。歩く時間を積極的に作りましょう。このようにして普段の生活で、少しでもいいですから体を鍛えることを目標にしましょう。そうすればサックスを演奏する際に、困ることはありません。
意外に重労働なサックスの演奏。あれだけの重さの物を持って演奏していれば、体中のあちこちの筋肉が疲れてしまうのもうなずけるところでしょう。そして毎日の練習は、これらの筋肉を発達させてくれます。しかし運動不足では自由自在に演奏することなどとうてい無理。健康のためにも、サックスを上達するためにも、日頃から意識して体を動かすことが必要です。
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