アルトサックスを楽しむ上でチューニングする必要が出てきます。チューニングというのは一般的には調律と呼ばれています。ドの運指をしてもドの音が出てくれなければ意味がありませんよね。チューニングができていなければ歌声に例えると音痴の状態です。いくら正確に演奏しても絶対にずれることになってしまいます。楽器というものは生き物に近く、音がずれる場合があります。

運指が正確でも出る音が違っていれば、単なる不協和音になってしまいます。というわけで、チューニングの流れを見ていきましょう。

まず始めにやること

チューニングをする前にやることがあります。まず楽器を温めることです。しっかり音出しをして楽器を温めておきましょう。しっかり音の出るリードを使って、音が鳴る状態を整えてください。

チューナーがあると便利

チューニングにはチューナーという機械があると便利です。自分の出している音の高さがわかるので、客観的な目安になり音が合わせやすいです。3000円くらいのお手頃なものから数万円以上するものまであります。チューナーも基準の音をセットする必要がありますが、440~442Hzぐらいで合わせることになります。

具体的な合わせかた

実際のチューニングはB♭(シ♭)で合わせます。アルトサックスは上のソの音で行います。違う音で合わせることもできますが、まずはB♭でやってみましょう。サックスの方の音の高さを変えたいときは、マウスピースを抜き差しして調整します。

マウスピースの調整

サックスの音の高さを変えるときにはマウスピースで調整します。マウスピースをはめるところに巻いてあるコルクが目安になります。この頃君が1センチくらい余っているのが目安です。サックスがさらに温まってきて、口の状態が変わることによって音が合わなくなってくることがあります。

一度チューニングしたからといって絶対に変化しないわけではありません。サックスが温まればサックスの容量が大きくなり、口の形でも入れる息の量が変わってきますので、練習中にも音が変化していないかどうか。気をつける必要はあります。

チューナーに頼らないチューニング

チューナーを使わない方法もあります。基準の音をピアノで出してそれを耳で聴くこと。チューナーを見なくても合わせられるようになります。このように楽器を使って合わせていると音を集中して聴くことになり、耳がよくなります。半年か1年くらいでできるようになることを目指してください。これができれば後で楽です。

仲間と一緒にチューニング

その他にも一緒に楽器を演奏する仲間がいる場合には、他の人に基準の音を出してもらう方法もあります。その音に合わせてチューニングする方法があります。このように自分の耳を使って音の高さを確認していると、音がずれたときにすぐにわかるようになります。すぐに修正することもできます。

あまりチューニングすることばかりを意識しすぎて音は貧弱になってしまうこともあります。しっかり力を入れて大きめの音で降りてください。

あとはやってみるだけ

チューニングにはチューナーが絶対に必要というわけではありませんがあると便利。でも、ピアノの音を使って自分の耳で合わせられるようにした方がいいでしょう。というよりも、それくらいの技術がないとやっていけないことになります。合わせるのは大体440~442Hzくらいです。

一通りのチューニングの方法を覚えたら自分なりに実行あるのみです。そしてチューニングは絶対ということはありません。その環境に応じて出る音が変化してしまうから。あまり悩んでも調べていても上達しませんので、どんどんやってみましょう。

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