アルトサックスには、アンブシュアと呼ばれるものがあります。マウスピースと加えたときの口の形のことで、このアンブシュアをどのような感覚で改善させるのかは、わかりにくい問題です。アンブシュアが正しければ音色も音程もそれなりのものは出ます。

口の形が固まっていないと乱れた息を入れることになる

口の形がしっかり固まっていればしっかりした形の息が出ます。口の形が固まっておらず、だらけていれば、だらけた形の息が出てしまいます。サックスに入れる息をどのように作るか。それがアンブシュアの問題なのです。

そのアンブシュアの感覚をつかむことがすごく難しいのです。

感覚は他人にはわからない

正しいアンブシュアを習得するのはどうして難しいのでしょうか。

アンブシュアはマウスピースを加えたときの口の形のことなので、いくら先生に教わっても、DVDで学習しても、口の周辺の感覚は本人にしかわからないのです。

その本人の感覚が正しいものかどうかは誰もわかりません。先生がいくら注意したって本人の感覚の話なので、伝わらないし、注意することもできないのです。

アンブシュアを改善するために様々な教材を購入する人もいますが、最終的には自分でアンブシュアの改善をしなければならないのです。感覚の問題のために人のアドバイスが役に立たないのです。

アンブシュアができないとどうなるの

アンブシュアはちゃんとしていなければ、音がしっかり出ません。のっぺりとした音が出たり、音の広がりもなく鮮やかさもない。しかも、演奏すればするほど疲れてくる。アンブシュアができていなければ美しい演奏も長時間の演奏も実現できないのです。

このアンブシュアはアルトサックスに限らず、フルートのように息を楽器に吹き入れるタイプのものだってすべて関係してきます。

口の筋肉

アンブシュアを正しく固めるには口の周りの筋肉が発達している必要があります。普段の練習を怠っていると口の周りの筋肉が弱ってきます。そのため、練習しなければちゃんとした音は出せないことになってしまいます。まるでスポーツのようです。

演習中はマウスピースを加えることになるので、口の周りの筋肉が疲れてしまうかもしれません。その不快感に耐えながら練習していくと口の周りの筋肉が発達してちゃんとしたアンブシュアになってきます。

すぐに疲れてしまうのは筋肉が弱い証拠。特に口をすぼめる形を維持することになりますが、口をすぼめればすぼめるほど口の周りの筋肉が必要になります。特に左右から唇を閉じるのは力を必要とします。練習をするときは、口の周りの筋肉を意識することが重要になってくるのです。

いくらアンブシュアを改善させようとしても口の周りの筋肉が弱いのならちゃんとした音は出ません。ある程度の練習をしなければアンブシュアがしっかりしないということです。焦っても仕方がなく、ある程度の器官マウスピースを加えて口の周りの筋肉をつけなければならないのです。

練習の量と時間が必要になるので、すぐに上達しないのは当たり前です。毎日練習しているうちにいつの間にかできようになっていた、という感じです。あとは感覚の問題で自分なりに工夫していくことが必要になります。

あれこれ悩んでも仕方がない

アンブシュアを改善させるためには、あれこれ悩んでいても仕方がありません。口の周りの筋肉を練習である程度鍛えること。本人の感覚の問題ですから、他人のアドバイスがふに落ちないこともあるでしょう。

口の形の問題ですから、試験のように正解はありません。今現在正解だと思っていても少しずつ改良を加えて、今考えたらあの時のアンブシュアは甘かったかもしれないと思うようなもの。そんなわけで、前に進むしか方法はないといえるでしょう。

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