クラリネット、サックス、フルート、オーボエ、ファゴット…。共通点をご存知でしょうか?実は全て「木管楽器」です。クラリネットやオーボエの本体部分は木で出来ているので、納得ですが、サックスっとフルートって明らかにメタリックだし、フルートは純銀製とかあるしどこが「木」なのか!?と思われるかもしれませんが、れっきとした木管楽器なんですよ。
管楽器の定義としてはふたつあります。
1.唇の振動で音を出すもの…代表的な例としてトランペットが挙げられますが、金管楽器に分類。
2.リード、もしくはエアリード(フルートはエアリードですね)で音を出すもの…木管楽器に分類。そう、実はボディの材質は関係ないのです。材質ではなく構造上の違いといったところ。だからどうみても金属製なのに、木管楽器…ということになるのです。ただ、歴史を遡ればフルートも昔は木で出来ていたし、サックスは元々はクラリネットが祖先のような扱いだから…という考え方もあるようです。現在の一般的な説としては、どのように音を出すかによって分類されています。
ところでクラリネットやサックスの演奏には欠かせないリード。これは葦で出来ています。「人間は考える葦である」のあれですね。ひと箱数千円しますが、これがないと音は出せませんので、買い揃えるしかありません。問題点はいかんせん天然素材のため、当たり外れはどうしてもある、消耗するので使い捨て、結構すぐにダメになる、といったところです。意外と出費が嵩みます。1枚数千円の樹脂リードもありますが、これも自分の求める使い勝手や演奏する際に相性ぴったりとは、なかなかいかないようです。
それでも、扱いに慣れてきて、自分でリードのトリミングとか出来るようになってくると、まさに理想の音色に到達できた時の喜びは格別なものがありますよ。本人にしか違いは分からないと言われればそれまでですが、伸びやかに演奏出来るリードとストレスを抱えながら演奏するリードでは、やっぱり差が出ます。たまに、苦しそうに吹いてるなあ、という人がいますが、たいていリードと楽器、自分との相性が合わず、無理してリードに合わせて吹いてる、という場合が多いですね。ここで「肺活量が足りない!」と思う人も多いのですが、管楽器を演奏するのにアスリート並の肺活量は必要ありません。あればあるに越したことはありませんが、ほとんどは無理な力が入っていたり、リードが厚すぎたりといったことが原因のようです。
無理して演奏して身体を壊してしまっては、元も子もありませんよね。確かに薄すぎると今度は音程や音色が不安定になったりしますが、まずは自分にあったリードを探してみてください。リードも数多くのメーカーが販売してますからね!
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