「アルトサックスを始めてみようと思っているけど、何から始めたらいいのかさっぱりわからない」
「教えてくれる人もいないし、自分でアルトサックスを身につけられるかどうかも不安だ」
このように心配をしている方もいるでしょう。でも大丈夫。アルトサックスの基本事項を学び、あとは練習を繰り返すだけです。基本事項は頭に叩き込んでおいたほうが、絶対に後になってから楽。今回はその基本事項の一つ『アンブシュア』についてみていきましょう。
アンブシュアは大事
アンブシュアというのは口の形のこと。アルトサックスを吹くときの口の形に気をつけなければいけません。このアンブシュアのできの良しあしによって、アルトサックスの音色、音の広がり、演奏テクニック・ハイノートなど、さまざまな部分に影響を与えます。さらに、音量・音質に影響を与えます。
そして最も適切なアンブシュアは、強すぎることも弱すぎることもない、ちょうどいいくらいの強さでくわえることです。
マウスピースを固く噛まないように気をつけてください。ちょうどいいくらいの強さ、ということは覚えておいてください。
音の出し方の注意点
アルトサックスを始めたばかりの人はついつい力一杯吹いてしまいます。こうなってしまうと、首を絞められたような音しか出ませんよね。誰が聞いても不快になってしまいます。最初は強く吹くのもいいですが、ロクな音色が出ないことに気が付いて、だんだん力を抜いていくといい音になってきます。
逆に、弱く吹きすぎるとこれもよくありません。締まりのない、だらしのない音質になってしまいます。このような場合にはもっと強く吹く練習しましょう。
初心者の方のアルトサックスは、どうしても強くなりすぎてしまったり、弱く吹きすぎてしまったり、力加減が難しいものです。練習を繰り返すことで、ちょうどいい力の強さ、というものがわかってきます。それがわかるまで練習を繰り返しましょう。
アンブシュアのコツ
上の歯をしっかりマウスピースに固定してください。歯を当てる場所はマウスピースの先端から1cm程度を目安にしてください。あまり上唇に力が入りすぎないように気をつけましょう。リラックスが大事です。
下の歯は下唇にかぶせてください。下唇のすぐ下の部分が膨らまないように注意しましょう。下唇からあごの下の部分がへこんだ状態になるのが理想です。すましたような口元になるのが最も適切です。
マウスピースの噛み方
マウスピースを噛み締めてはいけません。上あごと下あごで、挟み込んで固定するだけのイメージで構えてみるとうまくいきます。そして上下のあごの位置関係は、下のあごが少し前に出るくらいのイメージで。そして上下の歯の並びが揃うくらいにしましょう。
上に説明したアンブシュアのコツのほかに、自分なりのくわえる位置を確認しておいたほうが好ましいです。例えば、もっと深い音が出したいと思うなら、もっとマウスピースを深くくわえましょう。オーソドックスな音を求める人は浅く加えてください。軽い音色が出せるはずです。
マウスピースを加える位置で音色も異なってきます。初めはマウスピースの先端から1cm程度の場所をくわえてみましょう。
そしてさらに上達をしたり、自分の感覚と相談することで、深くくわえたり、浅くくわえたりと調整をしましょう。その時の音色をしっかり自分の耳で聞いてください。この繰り返して適切なアンブシュアができるようになってくるのです。
アルトサックスをくわえるだけでも、いろいろなコツがあって大変に思うかもしれません。まずやってみましょう。そうすると感覚がつかめます。鏡で自分の顔を見ながら吹いてみるのもいいでしょう。アンブシュアが適切にできると、素晴らしい音色・適切な音量・納得できる音質が出せるようになります。
スポンサーリンク