サックスにはある程度の重さがあります。標準的なアルトサックスでも2~3kgくらいの重さがあります。この重さで体調を悪くしてしまう人もいます。そこで今回注目するのは肩こりです。

サックスの演奏者で肩こりに悩まされる人がいます。その肩こりの一般的な症状は、その名前の通り肩の動きが悪くなることにあります。ひどくなると腕が上がらなくなることもあり、肩周辺の不快感がひどくなってくるのです。

肩こりの原因について

どうして、サックスの重さで肩こりになってしまうのか。その原因がわからなければどんな対策をしても無駄に終わります。肩こりは、肩周辺の血行が悪くなっていることが指摘されます。

そして血行が悪くなるのは、同じ姿勢で止まっているからです。不自然な姿勢で負担をかけたままサックスを吹いていれば、その重さで肩こりを招いてしまうわけです。そのことがわかると、血行をよくすることが重要になってきます。

まず、練習を始める前や練習を終えた後には必ず軽いストレッチなどの体操を行いましょう。肩だけグルグル回すだけでは足りません。血のめぐりは全身に関わるものです。体にもツボありますが、肩こりだからといって肩だけ見ててはいけません。腕や足なども肩のツボと関連があります。そんなわけで、全身をやわらかくするような軽いストレッチがおすすめです。

お風呂をしっかりつかるのも有効です。なぜならお風呂に入ると血行がよくなるからです。お風呂から出た後にストレッチをするといいでしょう。肩だけでなく、全身をやわらかくする感じでストレッチをしましょう。

サックスは文科系というイメージがありますが、体をバランスよく動かさないと体がだめになってしまいます。文化系だからこそ、体育会系以上に体に気を遣う必要があるということです。

食べるものも大切

食べるものに無頓着な人が多いです。普段の食事はコンビニ弁当という人も多いかもしれませんが、栄養のないものを食べていると血液が悪くなり、肩周辺の血行が悪くなってしまいます。悪いものを食べていれば病気になるリスクを高まります。

肩が凝ってしまうのも肩周辺の血液が悪くなってるから。直接的なサックスの上達に関わるわけではありませんが、健康を害してしまったら練習どころの騒ぎではありません。食べるものも大切肩こり影響を与えているということも考えておきましょう。

姿勢が悪い

サックスの重さで肩こりになってしまうのは、姿勢が悪いことが原因と考えられます。サックスの演奏で前傾姿勢になる方がいますが、前傾になると腰が曲がり、肩がすぼまった形になります。これでさらに負担がかかってしまうことも考えられます。

姿勢をよくするためには腹筋と背筋のバランスが大切です。前傾姿勢になるのは背筋を使っていない証拠です。サックスの演奏時には、上半身が自然と地面に対して垂直になる形が望ましいです。

頭を引き上げた感じで、おなかの下の部分から呼吸をする感じです。この状況で演奏すれば肩に負担がかかることもないでしょう。鏡で姿勢を注視しながら練習するといいでしょう。

対症療法ではダメ

肩こりだからといって湿布などの薬に頼る人がいます。しかし湿布で冷やすと血行が悪くなり、薬が切れるとさらに状況が悪くなることがあります。医療の専門家でも、肩こりの原因を無視した対症療法に安易に走る方が多いです。

サックスが原因で肩こりになったのなら、サックスの演奏に問題があることが多いので、演奏中にある問題を解決することでしか肩こりは改善できないでしょう。

せっかくの楽器の練習で体を壊してしまったら本末転倒です。肩こりになるようなら何かが間違っているという証拠。特に姿勢に問題があることが多いです。その対策の軽い運動で食べるものも大事です。

口にするものが悪いと血液が悪くなり肩周辺の血流が悪くなってしまいます。重さで不快になる肩だけに注目するのではなく、食事、筋肉や姿勢の面についても気をつけてみましょう。

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