若い頃は「ジャズってかっこいいけど敷居が高そう、なにか難しそう」なんて敬遠していたのに、成長するにつれて好みも変わってきたりして、夜に聴くのにピッタリなジャズに、いつの間にかはまっていることがありません?ジャズといえばトリオ、やっぱりマイルス・デイビスだよなぁ、なんて、ちょっとツウぶってみたり(笑)。

ジャズというとどれだけ演奏能力に長けていて、どれだけ本番のアドリブ一発勝負に強いか、センス云々の世界のように思われがちですが、それも基本が身についてこそ、なんですよね。よく言われるのが「引き出しを増やす」ということなんですが、どれだけストックを持っているかが重要になってくるのです。だから「ジャズとういうからには、ものすごいアドリブをやってみせなくちゃ!」なんて気負わず、コードやスケールなどの基本をマスターして、出来る範囲のことから始めればいいんですよ。

今からクラシックを始めようとは思わないけどジャズならやってみたい…そんなあなたにピッタリなのがサックス!ジャズではポピュラーな管楽器ですよね。サックスはソプラノ、アルト、テナーなど種類はいろいろあるのですが、比較的音が出しやすいアルトサックスから始めるのがオススメです。アルトサックスでアドリブが渋く決まった時は、この上ない優越感に浸れることでしょう。
ジャズの醍醐味はなんと言ってもセッション。ピアノやウッドベースと合わせて、ジャズのスタンダードナンバー「枯葉」なんていかがでしょう?クラシックとは一味違った、趣のある音楽を堪能できますね。アドリブはハードルが高いと思われがちですが、基本のコードやスケールをマスターすれば、後はちょっと組み合わせたり崩したり、といった感じですし、プロでもいきなりなんの打ち合わせもせずアドリブしてるわけでもないんです。リハにリハを重ねた上での本番なんですね。また、相手があってこそのセッションですから、自分勝手に音をいじるのではなく、ピアノや他のメンバーとの息を合わせることのほうが、実は重要なんです。

楽譜とにらめっこし、書かれている音符の一音一音をミスせず正確に演奏する、というクラシックの演奏力も、それはそれで大切ではあります。ジャズも一見自由自在に思えますが、必ず基本のルールがあります。ただ、クラシックと異なるのは「基本のルールの中でどうやって音を自在に操れるか」がポイントなんですね。ルールという枠組みの中での、自由度みたいなものが試されるわけです。サックスでフロントで気持ち良く演奏する姿を想像するだけで、楽しみですね!



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