「全く初心者の私が、アルトサックスをマスターしようなんて無理なんじゃないのかな・・・」
「楽器なんて子供の時から慣れ親しんだ人しかできないんじゃないの、私なんてもう40歳過ぎたおばさんなんだけど・・・」
このように自信をなくしてしまってる人もいるのではないでしょうか。大丈夫です。自分を信じてください。基本的な事項からコツコツ積み重ねていき、練習を繰り返せば、それなりのレベルに達することは可能です。
そのアルトサックスの基本事項のうちの一つ『オクターブキー』の使い方についてみていきましょう。このオクターブキー、とはいったい何なのでしょうか。確認します。
オクターブキーって何?
アルトサックスの裏側についてオクターブキー。これを使いこなせるようになると演奏の幅もぐんと広まります。オクターブキーを使うことによって、今まで出してきた音のほとんどがオクターブ上で出せるようになるのです。
オクターブキーの使い方は左手の親指で扱います。キーを押し直すというイメージはなく、オクターブキーの上の親指を力まずに押さえ込むというイメージ。自然な形で押さえてください。
このオクターブキーというものは、サックスにしかついていないのが特徴です。他の楽器にはオクターブが変えられるものなどついていないのです。アルトサックスの大きな魅力で、醍醐味ともいえます。アルトサックスを始めるなら絶対にマスターしておきたいのがオクターブキーの使い方なのです。
まずは中音域を練習
オクターブキーの使い方がわかったら中音域を練習してみましょう。最もサックスらしい音が出せる音域です。しっかりと中音域をマスターしてください。その際には、ベルから音が出せるように、低い響きが聞こえるように、息をしっかりと吐ききるように、この三つのポイントに気をつけながら、音を出してみてください。
オクターブの練習方法
オクターブ下の音が納得して出せてからオクターブキーを押します。左手の薬指だけ動かすというイメージで押してください。この時、吐く息が変化しないようにしてください。
その後は自分の出しやすい音域を決めて、オクターブの練習をしてください。低音域の音がしっかり出せるようになると、高音域は楽に出せるようになります。
スラーとタンギングも加える
はじめはスラーから始めてみてください。それができるようになったら、タンギングも加えてみてください。この調子どんどん練習してみてください。さらにテクニックは向上していきます。
壁に向かって自分の音を聴く方法
オクターブキーの練習方法として壁に向かって音を出す方法があります。壁に向かって音を出してその音を聞いてください。ベルから出た音を壁に向かって、目の高さで聞くこと。
始めは壁から1mくらいの距離で始めてください。慣れてくればこの距離をどんどん伸ばしていきます。なぜこんなことをするのかというと、自分の出している音を聞くためです。
自分の出している音を聞くのに慣れることによって、さらに上達も早まります。オクターブキーがしっかり押さえられているかどうかもわかるようになります。オクターブキーを押す前の音と、押したとの音を集中して聞き比べてみましょう。
日頃から自分の出している音を聞くように心がけましょう。アルトサックスでは自分がどのようなを音を出しているのか、客観的に知ることが大事なことになってくるのです。
オクターブキーを使えるようになれば、もう初心者という感じではなくなります。オクターブキーを使いこなしてさらに広い音域を出してみましょう。初心者の方でも、一つ一つクリアしていくことで、年齢にかかわらず、アルトサックスをうまく演奏できるようになるでしょう。それまで練習を頑張ってみましょう。
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