マウスピースは、音質や演奏感に大きな影響を与えます。サックスの中でも重要なパーツです。

さまざまなメーカーがいろんな種類の商品を販売しています。そしてメーカーによって内部の作りが異なり、音色が大きく変わってきます。

マウスピースの構造

マウスピースの構造は以下のようになっています。

  • ティップレール
  • レール
  • バッフル
  • テーブル
  • ティップオープニング
  • フェイシング
  • チェンバー
  • シャンク
  • ボア
  • バレル
  • ティップオープニング

    ティップオープニングは唇は接触させる部分です。この部分が広いと息を多く入れることになるため、音が大きくなったり、音量の変化をつけやすいですが、音のコントロールが難しくなります。

    ティップが狭くなると逆にコントロールしやすくなります。

    バッフル

    サックスの勾配がついている部分です。ハイバッフルという急勾配のついているタイプもあります。音色が明るいのが特徴です。
    ローバッフルというタイプは、勾配のゆるく、音が暗くなる傾向があります。

    チェンバー

    マウスピースの上の部分です。容量が大きくなると息のスピードが遅くなり、音色が暗く、小さくなると息のスピードが速くなり音色が明るい感じになります。

    マウスピースの種類について材質はラバー・木製・メタルが主流です。

    材質が硬くなると音色が変化します。ラバーや木製品は代筆がやわらかめで音が暗いイメージです。メタル製品はハイバッフルなど、音が明るくなる印象があります。

    メタル製とラバー製ではどう違うのか

    メタルの特徴は音の立ち上がりが遅いですが、音量が出やすいです。音の切り方が遅く、丁寧に演奏する必要があります。
    ラバー製は立ち上がりが早く、音の扱いが容易です。また歯切れが良く、リードミスも少ないです。メタル製のほうは上級者といったイメージです。

    ラバー製のマウスピースは、音色が暗めでコントロールしやすいです。音の立ち上がりが早いです。またメタル製は音色が明るく音量が大きくなり、音色は個性的です。

    マウスピースを加える位置について

    マウスピースをくわえる深さで音が変わります。これがベスト、という指標もありません。演奏者によってもマウスピースをくわえる位置は微妙に変化します。

    肺活量やアンブシュアの強さマウスピースやリードの固さによっても変化します。マウスピースの吹き込み口から1cmくらいの深さで上の歯をしっかり当てましょう。演奏して振動を感じたりする場合は抑え込めがうまくできていません。

    くわえる位置が深くなると音量が大きくなり、音のコントロールがしにくいです。息がスムーズに入りやすく、音がしっかりします。そのかわり、息が長く続かないので音のコントロールがしにくく、まとまりにくいです。

    浅くくわえると音量は小さくなり、音のコントロールはしやすくなります。息が少なくても音が鳴ります。音のコントロールがしやすく大きい音が出にくいのがデメリットです。

    マウスピースをくわえる深さが1センチ深くなるだけで、出る音の印象は変わってしまいます。マウスピースの性質やアンブシュアまで考慮すると、さらに調節が必要になります。

    浅めよりも、少し深めにくわえると音がコントロールしやすく、続けやすいのでおすすめです。深くくわえた状態でも小さい音を出すことは可能です。

    自宅で練習する際、音を小さく出そうとしてマウスピースを浅くくわえる傾向があります。音が小さくなりやすく、コントロールがしやすいです。近隣には迷惑になりませんが、小さく音を出すくせがついてしまったり、浅く加えたときのアンブシュアで固定されてしまう傾向があるので、自宅で練習する場合には普段の環境と異なることを意識しましょう。

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