• きれいな音が出ない
  • 音が丸くならない
  • 音は出るけど汚い

サックスで音が詰まってしまう症状。音が汚くて練習するのも嫌になってしまうかもしれません。どうにかしたいけど詰まる理由がわからない。

音が詰まるのはどんなところに問題があるのでしょうか。音の詰まりを改善するために気をつけたいポイントを見ていきます。

バリトンとアルトの差

バリトンサックスを演奏していて急にアルトサックスに転向した人がいるとします。似たようなものだと思っていると裏切られます。アルトに転向したら急に吹けなくなってしまうということもよくあります。同じサックスなのにどうしてこのようなことが起こるのか。この問題を考えていると、息が詰まる原因も何となく見えてきます。

というのも、バリトンサックスは楽器の体積が大きくアルトサックスは小さいからです。きれいな音を出すのに適切な息の量が変わってくるからです。たとえると、大きな服を着ていた人が小さい服に着替るようなものです。

つまり、バリトンサックスで必要とされる息の量が多く、アルトサックスは少ないからなかなか馴れないのです。そのため慣れるまで少し時間がかかってしまうと言われていきます。

音が詰まってしまうのもこのようなところに原因があるとわかります。つまり、過剰に息を入れているため音が詰まりやすいのです。サックスに入れる息の量は適度なものでなければいけないのです。入れる息の量が多すぎて音が出にくくなってしまうのです。

息を入れる感覚が違う

バリトンサックスとイメージは人によって違うかもしれませんが、文字通り息を吹き入れるイメージです。アルトサックスはそれほど息の量は必要ではなく、リードも丁寧に振動させるというイメージです。言葉が悪いかもしれませんが、口先だけで演奏している感じになります。全く感覚が違います。同じサックスでもこれだけ感覚が違うのです。

リードをくわえる位置にも注意しましょう。バリトンサックスでは深くくわえますが、アルトサックスでは浅くなります。個人差もあります。少しずつ加える位置をずらして、どこら辺でちょうどいい音が出るのか確認してみましょう。

アルトサックスではリードを震わせるイメージです。息を一気に吹き込むという感じではありません。音が入りすぎてしまいます。特に高音の時には、息を吹き込むというイメージではなく、息の量は抑え気味にしてリードを震わせるイメージが大切になってきます。そしてやや早めに息を吹き入れる感覚を持ちましょう。

息がもれていないか、アンブシュアが甘くないか

音は詰まらないようにするためにはアンブシュアをしっかり締めることが大事です。バリトンサックスに比べてアルトサックスのほうがしっかりアンブシュアを締めるイメージです。マウスピースを加える1が浅くなるために唇の端から息が漏れてしまいます。息の入り方が雑になってしまいます。

このアンブシュアの締め加減もアルトサックスとバリトンサックスでは全く違います。適度に均等に締められるようになるためには時間が変わります。違和感を抱えたまま練習することになりますが、我慢して慣れるしかありません。

息のコントロールに慣れるのは時間がかかる

人によって原因は違うかもしれませんが、息の入れ方に問題があるというのは誰にとっても共通しているでしょう。そして息のコントロールは一朝一夕でできるようなものではありません。バリトンサックスとアルトサックスで必要とされる息の量は異なります。音は集まるのも息の量に問題があると推測されます。息のコントロールに意識を集中させましょう。毎日少しずつ練習して慣れていくしか方法はありません。

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