今回はアルトサックスとリードと唾の関係についてみていきます。アルトサックスが唾でべたべたになってしまう。このような悩みををどのように解決していったらいいのでしょうか。そのポイントになるのはリードの扱い方にあります。

リードが唾でぬれるのがイヤ

「アルトサックスを使っていたら、何だか唾でリードがべたべたになってしまうんだけど」

アルトサックスは息を吹き入れる楽器ですから。口をつけているリードの部分がべたべたになってしまうのはよくあることです。しかし、余りにも唾でべたべたになってしまったら方法が悪いとしか言いようがありません。そのための対策について確認します。

調子が悪くなる

唾でべたべたになってしまったリードを使い続けていると、間違いなく音が悪くなってしまいます。音の調子が悪くなってしまうので、できるだけべたべたになりすぎないように、リードの使い方を工夫するしか方法はありません。

リードを全て試し反応の確認をする

手持ちのリードをすべて試すことです。そしてその反応を確認してください。音の調子がいいとかこもっているとか。すべてのリードについて確認をします。

カット面をなでる

リードを使う際にはカット綿を優しく撫でることが大切。リードをマッサージすることも必要です。

冷蔵庫で数分少し冷やす

反応が悪い場合には、冷蔵庫で5分程度冷やしてみてください。そして取り出したリードを試してみます。そして使ったリードは何月何日に使ったかメモしておいたほうがいいでしょう。

リードは同じものを使い続けない

そしてリードの使い方について同じものをずっと使い続けないようにしましょう。何枚か持っているはずですから、使うたびに交換してください。リードをローテーションで使うというわけです。

どうしてこのような使い方をするのかというと、新品のリードはあまり良くないのです。自分の唾液など水分が染み込むことによって、リードが柔軟になって安定してくるのです。一枚のものを使い続けてしまうと、リードの寿命がきた時に、また新しいものを一から育てなおす必要が出てきてしまうのです。

複数のリードをバランスよく使っていれば、時間が経過しているのでなじんできて、寿命も長くなります。リードというものは機械ではなく生き物。大切に育ててあげる、といった態度をとっていると唾でべたべたにならず常に快適な状態で使えます。

リードのメーカーにもよる

リードのメーカーも注目です。やはり海外のメーカーと日本のメーカーでは違います。ブランドによって特徴も大きく変わってきます。何でも同じものだと思わずに、いろいろなメーカーのものを試してみてください。そして反応がいいかどうか確認をしましょう。

使いやすいものがあったらそのブランドのリードを中心に購入し続けるといいでしょう。といっても100%同じメーカーを使い続けるのではなく、その日の体調や気候の変化によって、リードの保管状況にも関わってきます。

というわけで、気に入ったメーカーを中心に使い続けながら、他のブランドのリードも確認程度に購入してみるといった方法がおすすめ。いままでのリードがよかったと思っていたら、いつの間にか他のブランドのほうが自分に合うようになっていた、ということもあり得ます。

今回は唾でべたべたになってしまったリード・サックスは、はどう対処すればいいのかを考えてみました。リードは生き物のようなものです。一枚を使い続けないで、複数枚ローテーションで使うといいでしょう。そうすると自然とリードも育ってきて、水分の吸収も良く安定します。上に紹介した方法など、いろいろ試してみるといいでしょう。購入する際には、メーカーによっても特徴が異なりますので気に入ったものを選んでくださいね。

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