サックスって一体どのような楽器なのかよくわからない。最もよくわからないって言われているのは調性です。そして、サックスの価格の高さについても考察してみます。
調性
サックスをやる上で知っておかなければならないのは調性です。楽器には調性と呼ばれるものがあるのですが、例えばピアノは鍵盤の「ド」の音を叩けば「ド」の音が出ます。
当たり前のような気がしますよね。サックスではこうはいかないのです。楽譜に書いてあるとの音を出そうとすると「シ♭」の音が出てしまうのです。このようなものを移調楽器と呼ばれています。
サックスによってもこの調性は異なっています。
ソプラノサックスとテナーサックス
アルトサックスとバリトンサックスは同じ調性です。
ソプラノサックスではドの音がシ♭の音になります。
アルトサックスではドの音がミ♭の音になります。
テナーサックスではドの音がシ♭の音になります。
バリトンサックスではドの音がミ♭の音になります。
楽器の値段の違い
初心者サックスの購入に踏みとどまってしまう理由はそのその価格です。日本では最もスタンダードと呼ばれているヤマハでも10万円中盤から20万円するのが初心者モデル扱いです。
世界三大メーカーと呼ばれているのがセルマー・ヤマハ・ヤナギサワです。そんなに高いものなんて買えないよっていう人もいますが、セルマーやヤナギサワの有名モデルになると100万円くらいするのは標準です。
中古で安いもの狙えばいいでしょうと言っても、中古でも50万円以上するようなレベル。クオリティーの高いサックスならメンテナンスさえしっかりしておけば古くても充分使えます。
そのために中古でも価格が安くならず、有名ブランドのものはなかなか手を出すには高いかもしれません。それくらい価値が高いと感じない人もいます。
ブランド品でなくても中国製で3万円程度で購入できるものもありますが、音に問題があるので本格的にやるのならヤマハの定番モデルを購入するといいとアドバイスされることも多いです。
高いサックスの特徴
では、楽器の値段の差はどの部分に現れるのでしょうか。
サックスの製作に素材や製作工程などでメーカーによって差が出てきます。たいていの場合は、価格が高ければいい音が出ると呼ばれていますが間違いではありません。
素材もよく念入りに作られているからです。
その他にも楽器によって音色が違います。息の入れ方によって音が変わってきます。人によっても違う音が出ると言ってもいいでしょう。価格では表せないような、深い部分で差が出てくるのです。
高いサックスは作りがしっかりしており、しっかりメンテナンスすることによって、末永く使うことができます。
安いものからレベルアップしていくよりもそこそこ高いもの買い、丁寧に使ったほうが安く上がるかもしれません。ちゃんと練習が続けばの話ですが。
人には予算というものがありますからショップの定員に勧められるままに高いものを購入するといったことのないようにしましょう。予算に余裕がある人ならいいかもしれませんが、金額が決まっている人は無理をする必要はありません。
ピアノとは全く違う音階である移調楽器であるサックス。初心者の方には少し難解な概念かもしれません。そして、初心者にとって最も現実的な問題が価格です。
サックスが高くなるのにはこのような訳があるのです。細かいところは少しマニアックな話になりますが初心者の方は、どのようなスタンスでサックスを練習するのかをイメージしながら選びましょう。
初心者だから試してみたい。練習を続ける自信がない。逆に一生の趣味にしたい。丁寧にメンテナンスして絶対に練習は怠けない。出せる予算と将来の予定を考えながら、選べば最適なものが選べるかもしれません。
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