「アルトサックスを練習しているけど、早く上達したい・・・」
「練習が面倒くさくなってきた、もうやめたい・・・」

このように考えている人は、とにかく継続的に練習しましょう。結論を先に言うと、1週間に一度だけ集中的に何時間も練習するよりも、少しでもいいから、毎日コツコツ練習したほうが明らかに上達は早いとういことです。アルトサックスの上達を望んでいる方は、時間を作り、短時間でも毎日練習しましょう。それではその理由を見ていきます。

アンブシュアの維持

サックスを演奏するときの口の形のことをアンブシュアといいます。このアンブシュアは口の筋肉のことです。練習しないでいると、この口の周りの筋肉があっという間に衰えてしまうのです。人によっては3日練習しなければ、アンブシュアの筋肉はなくなってしまうと断言する人もいるくらいです。

フィンガリングについても、全く同様の議論が当てはまります。毎日サックスを演奏している人は、自然にフィンガリングを行うことができます。しかし練習をやめてしまったとたん、すぐに手がついてこなくなるのです。人間とは面白いもので、練習すればするほどうまくなりますが、やめてしまった途端、あっという間にできなくなってしまうのです。

つまり、一週間に一度だけの練習では、アンブシュア・フィンガリングの上達も遅れるというわけです。習い事というのは、毎日のように行うしか方法はありません。例えば、水泳においても毎日泳がなければ、あっという間に泳ぐ筋肉はなくなってしまうとまで言われています。アルトサックスも同様で、体や指の筋肉など、人間の体を利用するものは、毎日練習したほうが明らかに上達が早いということです。

時間がないは理由にならない

アンブシュアの維持をするためにも、毎日練習をしなければいけないのは説明しました。ということで毎日練習をするのが最も上達の近道です。しかし、

「そんな時間はないよ」
「忙しいんだよ」

このように考えてしまう人もいるでしょう。しかし、時間というものは自分で作り出すしか方法はありません。誰でも24時間しか1日に使えないのですから。

ということで、早起きして練習をする、夜寝る前に練習するなど自分なりに練習する時間を決めておくといいでしょう。どれだけ、世の中に無駄な時間があるでしょうか。ろくでもないテレビや、意味のないスマホ。実は我々は、無駄な時間をさんざん浪費しています。

上達のためにも無理やりにでも時間を空けましょう。どんな名サックスプレーヤーでも、練習しないでうまくなった人は1人もいません。うまくなりたいなら、無理やりにでも時間を作って練習すべきです。

最初は誰だってつらい

サックスの練習を始めた時に、誰でも最初は苦しみます。自分の思い通りのフレーズが演奏できないのは当然のところですが、もどかしくなり、やめてしまう人もいるくらいです。しかし、そこで練習をやめたら上達は止まってしまいます。

初めはうまくいかなくてもうまく演奏できるまで粘りつつ練習しましょう。モノにしたフレーズが増えれば増えるほど、自分の思った通りの演奏ができるようになるのです。そして早いうちに苦労しておけば、より早く上達して楽な状態に到達します。最も大変なのは初めのうち、ここで諦めないで、粘って練習しましょう。

今はできないから後でいいや、と思っていたらいつまでたっても上達することはありません。その一方で毎日コツコツと苦しみながら練習してきた人は、ある日突然上達のスピードが上がり、1年後には大きな成長を遂げている。後で大きな差ができてしまうのです。しかも、これは初心者に限った話ではなく、アマチュアだろうがプロだろうが例外はありません。

練習は誰だってつらいものです。つらいのを我慢して練習を続けましょう。そうすると思った通りサックスができるようになるし、楽しい毎日を過ごすことができるでしょう。誰だって初めからうまくできるわけではありません。初めからこの苦しみを覚悟しておけば、できないからといって、いちいち投げ出すことはなくなるでしょう。そしてアンブシュアの維持のためにも毎日練習してください。

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