サックスを演奏しようと思っているんだけど、音にこだわりたい。
そんな方は購入する際にサックスの音について確認してみましょう。サックスの音色については、細かいことを話し出したらキリがないくらい奥が深いです。今回紹介するのはサックスの表面の仕上げ。ラッカーやメッキです。
大きく音色を変えるわけではありませんが、音の印象を変えることになったり、大きな音になったり小さな音になったりすることも、見た目のデザインだけで決めてしまうのもあまりよろしくなりません。音の特徴も考え、ラッカーやメッキについても考慮してください。
大半は演奏者の技能で
サックスの音色の大半は演奏者によって決まります。ほとんど決まってしまうといってもいいでしょう。息の使い方やその人の声なども関係してきます。こればかりはどんなに頑張ってもお金を支払っても変える事はできません。
その他の音色の要素としてはマウスピースやリード、サックス本体の違いに現れてきます。といっても演奏者の音色を変えるほどの大きな変化ではありません。3割くらいはこういう細かいところで決まるといってもいいでしょう。
ラッカーとメッキ
そして、サックスにはラッカー、メッキ仕上げというものがあります。サックスは金属部分があるのですが、その金属の表面に色をつけるわけです。金属がむき出しになっているものもありますがそれは例外的。
多くの場合、何らかの加工がしてあるということです。金額がむき出しのままでは手入れすることも大変で見た目も悪いです。よほどの事がなければ、何らかの加工がしてあるのが普通です。
これもサックスの音色に影響を与えてきます。最もオーソドックスなのが真鍮。真鍮70%に同30%がスタンダード。乾いた音でクセがありません。
銅はこもった音になりがちです。少し暗い印象になります。銀は重量感のある音になりやすいです。その他にもラッカーやメッキ仕上げの場合には、サックス自体の重量も重くなり硬くなります。音色が暗くなる印象があります。
金メッキ
金メッキは意外とサックスと同時にメッキも振動するので大きな音が出やすくなります。明るい音でパワーが出やすくなるのです。金メッキ自体はサックスの音を弱くするわけではないので、相性が良いといえるでしょう。金色のサックスが多いのもうなずけますよね。
ニッケルメッキも金メッキと似たような効果があります。やはりサックスと本体が同時に振動するため、より大きなパワーのある音が出やすいです。
ラッカーなし
ラッカーのないモデルもあります。サックスそのものの素材が前面に出てくるので、邪魔になるものもなく音が振動しやすいです。サックスそのもの実力を最も発揮できるのがあるラッカー仕上げ。
デメリットとしては、サックス本体の金属がむき出しになっているので、普段から磨かなければいけないということ。ほうっておくと錆びついてしまうので、定期的なお手入れが必要になるということです。
そのサックスの本来の実力を最大限に楽しむことができるかもしれませんが、その一方でお手入れがとても大変。メリットも大きいですが、デメリットも大きいという諸刃の剣です。
いかがでしたでしょうか。サックスといっても表面の仕上げだけでこれほどのものがあります。最もメジャーなのが真鍮や金メッキ。サックスの音色を弱くすることもなく、より大きな音で演奏サポートしてくれる効果もあります。
その他にも金属製のものは重量感が出ることもありますが逆に弱くなってしまうことも。価格が高めだからといっていい音が出るというわけではなく、ラッカーやメッキによって、音に特徴が出てくるのは注目。購入する際には、このようなサックスの外部的な事情についても注目してみてください。
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