「アルトサックスを購入しようと考えているんだけど、調べてみたらいろいろな材質があるみたい。どれを選んだらいいのかな・・・」

このように、アルトサックスの材質で疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。
今回は、アルトサックスと材質の関係について確認してみます。

アルトサックスの素材

アルトサックスは一般的に真ちゅう・銀・金で作られています。そして、価格も当然のように材質で変化します。金額の面でいうと金>銀>真ちゅうの順番です。

これは明らかに金属の価値の高さです。間違っていけないのは、金だからいい音が出るとか。真ちゅうだから悪い、というのではなりません。ただ単に価値が高いから値段が高いのです。お金がないから真ちゅうのもしか買えない。このように悩むのはよくありません。金を選んでいいのは、サックス自体の価値の高さに意味を持つ人だけです。わざわざ無理して金や銀のサックスを選ぶこともないのです。

真ちゅう

真ちゅうの特徴は軽いところにあります。明るい音質が楽しめます。真ちゅう自体はさまざまな金属が含まれている公金で作られているため、その配合比率によって音質が変わってくるので注意です。真ちゅうのサックスを購入するのが最もオーソドックスです。ほとんどの人がこれで足りるでしょう。

金属の比重が真ちゅうより重いのが原因です。少しまったりとした音を楽しめます。真ちゅうに銀メッキを施したサックスも販売されていることが多いです。

そして最も比重の重いのが金のサックス。比重が重いので演奏が大変。よほど技量がなければ使いこなせません。値段が高いからといって、他にいい音が出るということにはならないのです。

初心者があまり高いものに手を出さず、真ちゅうのものでいいでしょう。いきなり金や銀のアルトサックスを購入しても、諦めてしまうケースもあります。特に趣味的に初めて見たという人は、そこまでの出費も覚悟できないでしょう。まずは焦らず、真鍮のものを選び、上達してきたり、お金に余裕があればその都度ランクアップする、といった感じでいいのです。

サックスによっても構造が違う

アルトサックスというものを使っているうちに、どんどん音が良くなるものがあります。それはそのように作り込んでいるからです。

単に金属を組み合わせただけでは、吹けば吹くほど味が出る、ということにはなりません。そのように特殊な加工が施されているものに関しては、使い込むことによって音が良くなってきます。

そして、高級なものになるとキーやベルなど細かい部分に特殊な加工がされています。上級者用アルトサックスだと、キーにバネがついて使いやすくなっていたり、ベル部分に加工がしてあり、音の響きが良くなっているものがあります。細かいところにまで細工がしてあるので上級者でもなければわかりにくいです。

初心者のサックス選び

このようなサックスは値段も高いので、初心者は手を出すべきではなく、ある程度初心者用のサックスでうまくなってから、後で購入するといいでしょう。値段が高いので、すぐに挫折してしまうと、金銭面で大打撃のうえに、単なる置物として終わってしまいます。

初心者用モデルは、初心者が使いやすいように工夫がなされています。というわけでアルトサックスを始めたいという方は、無理をしないで初心者用モデルを選んだ方が上達が早いというわけ。やはり何事も無理はしないで、一歩一歩進んでいくことが最短距離だということです。

高級なアルトサックスを購入する際には、慎重に選ぶ必要があります。ショップに行っていくつかの商品を比べてみましょう。試しに吹いてみることも可能ですが、店の中で出した音と自宅で出す事では全く条件が違います。高級なアルトサックスは、高い買い物ですから、じっくりと素材や設計など様々な点を考慮して、最適なものを購入したいものです。

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