趣味的にサックスを楽しんでみようかな…..と考えている人で、そのサックスや使われるジャズという音楽カテゴリについて深く考えたことがあるでしょうか。

ただ何となく音楽が好きだから、と言ってもその背景には考えられないような複雑な面や要素があります。サックスが主に使われるジャズと、そのジャズの構成する音楽の特徴と、クラシックなどさまざまな音楽との関係や比較をみていきましょう。

音楽の要素について

音楽にはさまざまなカテゴリーがあります。

クラシック・カントリー・ロック・フォーク・ポップスなどさまざまなカテゴリが存在します。

その複雑化するカテゴリでも実は共通する要素があります。自分自身を表現したいという欲求と、芸術としての技巧。この二つの要素に分けられます。

これをさらに分解すると

  • 知性
  • 原始的な力
  • 感情

この三つの要素が組み合わさってできています。この三つの要素のどれかに比重が強くなることによって、音楽のカテゴリが決まってくると言っても過言ではありません。

カテゴリが異なるとこの三つの要素のどこかの要素が強くなったり弱くなったりしています。

クラシック音楽は知性に偏りがあり、フォークミュージックは感情面が強くなります。ジャズは肉体的な反応による要素が強く、原始的な力の要素が強くなります。

ジャズとサックス

サックスはもともとジャズで使われているもので、演奏者の表現力に加えて演奏者の肉体的な反応が重視されます。

そのため、クラシックで扱いにくくソロパートが任される一方で、知性を徹底的に重視するクラシックとは相容れない面があるので、正式にオーケストラの中には入れていません。

フォークミュージックは、感情が重視されるが聴衆の力が必要となり、商業主義のポップスやロックなどの源流ともなっています。

クラシック音楽は完全に組み立てて考え緻密に作り上げられた音楽ですが、ジャズとは全くの反対です。

ジャズはその場の雰囲気、即興と楽譜で表せないような微妙な音に加えて、微妙なリズム、演奏者の感情が大きな割合を占めています。演奏する環境や状況に大きくとの演奏が左右されることになり、聴衆と一緒に音楽を作り上げるポップスミュージックとは一線を画しているのが特徴です。

細菌の音楽の傾向は考え抜かれたものでなく、その場の雰囲気に合わせるといった流れが強くなってきます。いわゆるライブです。

最近の音楽は個人で楽しむよりも、聞き手や観客と一緒にその場の一体感を楽しむという要素が強いです。

最近では音楽による分類はあまり意味を成していません。クラシックだからこうでなければならない、ジャズやポップスだから原始的な力や感情を重視しなければならない、ということでもなくクラシックの感慨がジャズやポップスに導入されたり、その逆のこともあります。

ジャズは不安定

徹底して考え抜かれた隙を許さないクラシックに比べて、即興やその場の雰囲気を重視するジャズは相いれないものであり、クラシック音楽のように作曲家が亡くなってからも名声を得られるような長続きする名声は、ジャズでは得ることはできません。

同じ演奏者ですら演奏する環境が異れば、別の演奏になってしまうからです。完全な演奏というものはなく、まぐれや運の要素が強くなるからです。

録音された音楽やライブを録音したとしても、同じ音楽を演奏することができないため、不安定な面が強いのがジャズなのです。

ジャズはまだまだ新しい

サックスといえばジャズで最も使われる楽器ですが、そのジャズというジャンルはまだまだ新しいもので、クラシックと相いれないものではあります。吹奏楽で使われるようにはなりましたが、まだのけものになってしまいがち。

その背景には個人の感情・表現力や原始的な力が強い音楽として使われてきた、という背景がある、という豆知識くらいは知っておいて損はありませんよ。

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