購入したままのリードそのまま使うわけにはいきません。演奏できる状態になっていないので、リードを調節する必要があります。細かい調節方法がわからない、教えてくれる人もいない、という方は参考にしてください。ほんの少しの調節でも、演奏感が全く違います。

基本的なリードの調節方法を覚え、試してみてください。でも、演奏しやすいようにカスタマイズする必要があります。こうしなければならない、ということはありません。誰もが自分で最適なリード調整方法をつくり出しています。プロになればなるほど自己流のものばかりです。自分なりにリードの調節方法を創り出すくらいの気持ちでいきましょう。

リードを適度に湿らせる

まずリードと水とタオル、リードギークを準備してください。リードをしばらく水に浸けておきましょう。リードは乾燥してるので振動しにくい状態になっています。水分を含ませて繊維質を安定させる必要があります。十分に湿った後に少し色が濃くなったら吹くのにちょうど良いタイミングです。

水に浸けた複数のリードのうちの一枚を抜き取り水分をふき取ります。吹かないリードは水につけっ放しでかまいません。高音域~低音域まで吹いてみて。状態をチェックしましょう。10秒~20秒程度でわかるでしょう。

その後にはリードギークで裏面を下から上に行って方向に削ります。一定の方向に削るのがコツです。4回ほど削ってください。ヒールから先端まで削ることになります。削りカスがつくくらいが適量です。これだけでコンディションが大きく変わります。もう一度吹いて状態を確認してください。一枚一枚同じことを繰り返します。

リードギークがあると便利

リードの表面を削ります。表面を平らに削れるので一つを持っておくと便利。ちょこっと削るのにも便利です。紙やすりのようにカスがつかないので使いやすいです。

リードは使っているうちに水分を含むようになります。その水分が乾くとリードのサインが膨らんで凹凸ができるようになります。この状態だとマウスピースとリードを接着させることができません。反応が悪くなり思ったような音が出なくなります。演奏に支障が出てしまうわけです。そこでリードギークを使って表面を平らにならすのです。

左右のバランスやリードの硬さを微妙に調整することができます。数枚あるリードも、使えずに捨ててしまうものもありますが、もしかしたら調節がうまくできていなかったのかもしれません。

慣れればすぐに好みの形に整えられるので捨てるリードも少なくなります。表面部分はもちろん、リードのどの部分も削ることができます。世界的なサックス奏者も使っています。

サックスを演奏するのなら絶対に外せないアイテムです。大きすぎず小さくてコンパクトだから持ち運びも簡単で、いつでもどこでもさっとリードのお手入れができます。

さらに調整する方法

光にかざしてリード中心部の山形を確認します。山形は綺麗になっているほど整った音が出ます。山形を整える時にはリードギークの角の部分を使ってこすります。

リガチャーの位置で調整する

本番中にリードのコンディション変えたいと思ってもできません。リガチャーの位置で調整することは可能です。リードが薄いと感じる時にはリガチャーを下げて振動部分を増やします。リードが厚いと感じる場合には、リガチャーは上げて振動する部分を減らします。これなら演奏前でも調整することは可能です。演奏前の調整にはリガチャーの位置もチェックしてみてください。

リードの位置はマウスピースの先端に合わせることになります。リードを軽く押した状態で合わせてもいいです。演奏中はリードを少し噛むので、このほうが自然になるという人もいます。好みもありますからリードの位置を少しずらして試してみるといいでしょう。

演奏しやすいようにカスタマイズ

リードの調節方法は人それぞれというのが結論です。リードの調整方法がわからない方は参考にして、やりやすいようにカスタマイズしてくださいね。リードの調節方法がわかると捨てるリードも少なくなり、演奏も快適で満足いくものになる可能性は高まります。

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