ここではCメジャースケール・Gメジャースケール・Fメジャースケールの3種類のスケール練習を行います。♯や♭といった臨時記号も出てきます。運指のミスをなくすように演奏することが大切です。

メジャースケールって何?

メジャースケールとはドレミファソラシドに聞こえるスケールのことです。基準となる音がドならばCメジャースケール、ソならGメジャースケール、ファならFメジャースケールとなります。

Cメジャースケールは、Cメジャースケール以外は必ず♯か♭がつきます。その半音の変化を間違えないように演奏してください。3種類のメジャースケールのほかに、臨時記号の位置を覚えること。アルファベット表記になれるようにしましょう。

CDEFGABドレミファソラシに対応します。C=ド A=ラとなります。間違いないようになれてください。

メジャースケール練習の注意点

連続するスケール演奏は、半音になるのを間違えやすいので臨時記号を注意深く演奏してください。ここでポイントになるのが♯と♭と表記の違いです。

サックスの場合♭の表記よりも♯の表記のほうが多いです。Fメジャースケールでは、シ♭をラ♯として読みそうになります。これは避けるようにしたほうが好ましいです。Fメジャースケールでラ♯と読んでも演奏できますが、♭や♯の数が増えてきたときに間違える原因となります。簡単なスケールの際に身につけておいてください。

その他にもたくさん練習をしていると、GメジャースケールやFメジャースケールでもドレミファソラシドと聞こえてくるかもしれません。サックスを演奏する際には、ソラシドドレミファソやソラシドレミファとしてください。

CDEFGABは、ポピュラーやジャズでも主に使われる音名の英語表記です。ちなみにドイツ語表記の場合には、CDEFGAHとなり表記が異なります。

アルペジオ練習

アルペジオは日本語で分散和音と呼ばれています。和音を出せないサックスという楽器ではハーモニーを身につける練習方法の一つとなっています。

和音はコードとも呼ばれます。サックスではコードの音を同時に演奏できないので、コード内の音を中に演奏するアルペジオ(分散和音)の練習が不可欠です。3度音程で積み重ねた3和音のアルペジオ練習を行います。

その3和音トライアドと呼ばれ、ドミソ レファラ ミソシ ファラド ソシレ ラドミ シレファ
の7種類です。この7種類の音階名はこの先の4和音の土台になるだけでなく、コードの学習やアドリブなどの演奏時には超重要です。

このトレーニングは今までの相復習的な要素で難しいものではありません。ロングトーンの時に音階名をしっかり考えつつ反復練習することで、スケール練習と同じように自然に体が反応してしまうくらいやり込むべきです。

練習のポイント

3度音程の積み重ね
アルペジオの音階名を覚える
反復練習で体に染み込ませる

スケール練習は二度音程なのに対して、アルペジオは3度音程の練習となります。3度音程は実際に演奏する中でも多用されるので、ここでの運指もできる限り早くできるようにするべきです。

その運指トレーニングで難易度が高いのがド→ミの運指です。右手小指と薬指を同時に開く動きなのでサックス演奏者にとっては難しいです。

早く演奏しようとすると薬指が遅れてしまうことがあります。パームキーの演奏もミスしやすく難易度が高くなります。さらに、パームキーでは2度音程と違って音が出しにくく音が裏返りやすくなります。運指練習では正確な運指を優先してください。スピードはそれから徐々に上げていけばいいのです。

間違いないで演奏する運指を優先するか、音が裏返らないように音を優先するかは前もって決めておかなければいけません。どっちもうまくやろうとするとうまくいかなくなります。運指練習を行ってから音優先に切り替えるのがおすすめです。

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